6月3日(月)晴れ ひとこと日記

  
  カナダの西沿岸部に点在するトーテムポール。 バンクーバー空港やウィスラービレッジ内にもあり、誰もが目にしたことがあると思います。 先住民の伝統的な工芸品の一つですが、単なる飾りのためのオブジェではなく、実は色々な意味があります。

 ひとことに先住民族といってもスコーミッシュ族、リルワット族、ハイダ族など、部族によってそのデザインや色づかいに特徴があるそうです。 本来は家の柱に使われており、先祖代々伝わる神話や歴史、縁のある氏族が彫刻され家紋のような役割を果たしていました。 また家の柱ではなく、単独で建てられているものには、祝い事の記念に作られたもの、故人を弔うもの、歓迎の意を表すものなどそれぞれ意味が込められています。 ちなみに写真のような一番上が翼を広げた鳥のトーテムポールもよく見かけるのですが、耳のようなものが付いているのはサンダーバードという伝説の巨鳥、付いてないものはオオガラスといった違いがあるのだとか。

 ただの飾りと思っていたものも、意味を持っていると思うと見る目が変わります。 バンクーバー空港の到着ロビーにあるにある2本のトーテムポールは歓迎の意を表すものだそうですよ。 他にはどんなトーテムポールがあるのか、滞在中に探してみてください。
(M.Y.)