2009年12月のスノーレポート

12/2(TUE) 晴れ
ウィスラーマウンテン: 素晴らしく晴れ渡ったウィスラー、どこまでも見渡せる景色は一見の価値あり! 気温が低くなく風もない、穏やかな気候だったのも、のんびり景色を眺めるのにいい感じです。 ゲレンデは人もまばらで斜面を大きく使ってのハイスピードクルージングも可能です。 気になる雪質は山頂付近ではエッジの食いつきの良いサラサラ雪。 標高が下がるとだんだんと固くなり、下山コースでは所々アイスバーンも顔を覗かせています。 長い距離を一気に滑走すると雪の変化に対応するいいトレーニングになります。
(Y.S.)

12/3(THU) くもり時々晴れ
ブラッコムマウンテン: 山の上の気温が朝の時点で1℃となったウィスラー、視界は良好で風も無く、いい陽気の中でのスキーとなりました。 お客さんが少ないので本日も圧雪斜面のクルージングが気持ちのいいこと。 お客さんも海外に来た充実感を味わっていました。 標高が下がった場所や、日陰斜面では固くなっている斜面も出てきますが、固いですね~とお客さんに話を振ると、「日本ならこれが普通ですよ、上の雪がいいんです」と言われる始末。 どうやら贅沢病にかかっているようです。 麓への下山コースは雪付きが不十分な為閉鎖されていますので、下山にはゴンドラをご利用下さい。
(Y.S.)

12/4(FRI) 晴れ
ウィスラーマウンテン: 今日は、ハーモニーとエメラルド方面を中心に滑りました。 ハーモニーの稜線上は風をシャーベット状の雪が舞い顔を出しているとバチバチあたって痛いです。 ネックウォーマーなどが必要です。 また、ハーモニーの下の方は斜面が固く、ボール状の氷の塊があります。 注意してください。 エメラルド方面はウィスキージャックとエゴボールがグルーミングされておススメです。 今日のように寒く、風が強い日は、風向きと太陽の位置を考えながら滑るといいと思います。
(S.M.)

12/5(SAT) 晴れ
ウィスラーマウンテン: ピーカンの良い天気。 しかし、山頂付近の気温は-15℃前後。 特に風が強く向かい風に当たると緩やかな斜面では全然前に進まずに厳しい状況。 そのせいもあり、ハーモニー、シンフォニーエリアには滑っている人はほとんどおらず、ラウンドハウスより下のエメラルド・ビッグレッド周辺を滑っていました。 週末ということと、人が一箇所に固まっていたこともあり、コース上は人が多く、コースの真ん中などで止まっていたり座り込んでいる人も良く目に付きました。 事故を防ぐ為にも休憩するときはコースの脇もしくは、邪魔にならない場所に移動してからにしましょう。
(Y.S.2)

ウィスラー&ブラッコムマウンテン: 抜けるような青空。 しかし、寒気の影響で山頂付近の気温は-15℃前後と低く、北風が吹きつける寒い1日でした。 風に向かって滑らなければならない場所では、顔や耳など外気に露出している部分が凍傷になりえます。 皮膚が白くなっていたら凍傷の兆候なので、すぐにグローブなどで覆い軽く押すなどを繰り返し、血液の循環を促しましょう。 圧雪されたコースでは、全山を通じて至るところにアイスバーンが顔をのぞかせています。 スピードコントロールには十分注意して下さい。
(J.Y.)

12/6(SUN) 晴れ

ウィスラーマウンテン: 今日は強風のため、レッドエクスプレスは運休でした。 ゴンドラあたりの標高で‐18℃だったので、ハーモニー方面には行かず、寒かったらすぐラウンドハウスに逃げ込める、エメラルド方面を滑りました。 しか~し、エメラルド方面は真正面から風が当たり、体感気温は‐20℃をはるかに超えていました。 今日みたいな日は、首や顔を覆えるネックウォーマーが必須です。 極力皮膚を出さないことが凍傷防止につながります。 ゲレンデコンディションは、カリッカリのアイスバーン。 斜面の変わり目なとが特に凍っています。 フル回転の人工降雪機のおかげで、ウィスラーゴンドラの中間乗り場であるオリンピックステーションから、ヴィレッジまで滑って降りられます。 ここはアイスバーンではなく、エッジが噛みやすく滑りやすかったです。
(S.M.)

12/7(MON) 晴れ
ウィスラーマウンテン: 山の上はマイナス20℃以下。 冷え込んだウィスラーです。 しかし中腹では風が無いせいか思ったほど厳しくありません。 それに比べて頂上付近では強い風が吹いていて、強烈に寒いです! お客さんの記念撮影でカメラを構えていると、すっかり手がかじかんでしまいました。 景色は素晴らしいのでのんびりしたいところですが、本当にのんびりしていると凍傷は必至です。 まだこの先も冷え込みは数日続くようですから、防寒対策は忘れずに。 一枚多めに着て、ネックチューブもあったほうがいいです。 気になる雪質は程よく締まったハードパック。 固~くなっていることを予想して、前日エッジを磨いたので、食いつきの良い素晴らしい雪に感じられました。 標高をどんどん下げていくとだんだん固くはなってきます。 麓までの下山コースもオープンしていますが、降雪機で雪をつけているので、まだ小石が転がる場所などもあります。 下山コースの入り口には注意を促す看板も立っている状態なので、無理せずゴンドラ下山もありでしょう。
(Y.S.)

12/8(TUE) 晴れ
ウィスラーマウンテン: 今日もキンキンに冷えてます。 山の上は約マイナス20℃。 これだけ寒い日が続くと滑っている人の数もまばら。 全体的にリフト待ちも一切無く快適に滑れます。 日のあたる斜面は少し雪が緩みエッジがよく食って滑りやすいですが、ひとたび日陰の斜面に行くとツルンツルンでまったくエッジが噛みません。 アイススケートのように突然滑って転倒する人も見られましたから、気をつけて滑りましょう。
(Y.S.2)

12/13(SUN) 小雪
ウィスラーマウンテン&ブラッコムマウンテン: 寒さは一時期に比べて和らいだものの、風が冷たく体感温度は寒い一日。 ピステンをかけたばかりの午前はエッジも噛みやすく滑りやすかったのですが、午後になると削られてアイスバーンの斜面が増えます。 斜面によってコンディションは様々でしたがショーケースTバーでブラッコム頂上まで上ると、サラサラの粉雪が10cm以上積もっていてスプレーを巻き上げながら気持ちよく滑走できました。 週末ということもあり山のクローズ時間に近づくと下山コースは大混雑。 ゆっくりと周りを見ながら接触に気をつけて下山しましょう。
(Y.S.2)

ウィスラーマウンテン: 山の上の気温がマイナス13℃とこれまでに比べると寒さが緩んだのですが、低気圧の接近で雪が舞い始め、風も出てきたので寒さが身にしみました。 標高1850m付近の斜面は相変わらずエッジさえ研いであれば食いつきのいい雪なのですが、標高を下げていくと固~い斜面となっていきます。 そして一番麓、ここ最近ずっと麓までマイナスの気温が続いていましたから、降雪機がフル稼働。 そのおかげで下山コースは快適に滑走できるようになりました。 降雪機万歳ですね。
(Y.S.)

12/14(MON) 晴れ時々くもりと小雪
ブラッコムマウンテン: 前日からの降雪は2cm。 斜面の雪質は前日とそう変わりはありません。 天気はだんだん曇ってきて、下山時には小雪が舞いました。 天気予報では今夜の降雪予報10cm。 しばらくまとまった降雪がなかったので、斜面のコンディションが良くなるのが楽しみです。 ブラッコム山も降雪機フル稼働で、下山コースはオープンされていますが、所々小石も転がっています。 板を傷つけたくない人はゴンドラを利用しての下山がいいかもしれません。
(Y.S.)

12/17(THU) くもり
ウィスラーマウンテン: 連日降雪の続くウィスラーですが、少し気温が上がってきました。 圧雪斜面も降雪の影響でずいぶんと滑りやすくなりました。 未圧雪斜面は平日でお客さんが少ないこともあり、午後でもパウダー滑走も可能です。 標高が下がってくると雪の含む湿気が多くなり、未圧雪ならば重く、圧雪斜面は湿り気を持ちながら締まった雪へと変化していきます。 山の上の気候としては、先週までの寒さが嘘のように過ごしやすくなりました。 麓へ戻ったお客さんは「暑い、暑い!」と連呼しているくらいです。 体温調整が出来るように、脱ぎ着の出来る服の重ね着がお勧めです。
(Y.S.)

12/18(FRI) 雪
ウィスラーマウンテン: ウィスラー山の下部では濃霧。 中腹で視界が開けて、また山頂付近では濃霧。 そのせいか滑っている人はまばらでした。 アルパインエリアは視界がゼロに近い常態で10m先すらよく見えないほどの視界の悪さと、強風と、雪と・・・でしたが雪質は最高。 深雪パウダーに困らない1日でした。 ただし、森林限界を超えたアルパインエリアでは目印になるようなツリーなどの目印が少ないため、こんな時ウィスラーを初めて滑る方は、ゲレンデガイドを申し込んで楽しいシークレットポイントで思いっきり楽しみましょう!
(Y.S.2)

12/19(SAT) 晴れのちくもり
ウィスラーマウンテン: 大勢の人で賑わう週末のゲレンデ。 レストランはかなりの混雑を見せていましたが、上部のゲレンデがオープンした分、人が分散されてリフトの待ち時間はほとんどなし。 ゴンドラ終点から上の山頂付近はやわらかく気持ちのよい雪でした。 中間から下はガッツリ絞まったハードパック。 圧雪バーンには場所によりデスクッキー(氷の塊)が転がっていて、「あっ」と思った瞬間エッジをさらわれ、冷や汗ものでした。 予報では今晩からまた雪。 期待しましょう!
(J.Y.)

12/20(SUN) 雪と雨が頻繁に変化
ウィスラーマウンテン&ブラッコムマウンテン: 昨晩からの降雪は17cmで、日中もさらに降り続いていました。 先週の金曜日で学校が冬休みに入ったこともあり、リフトはどこも混みあっていました。 雪崩の危険性が高く、山頂付近のリフトが営業していなかったせいもあるのでしょう。 そこで、中腹のリフト数で勝るブラッコム山に移動。 混んではいましたが、ウィスラーよりはずいぶんましでした。 しかし、天気は雪が雨に変わったり、雪に戻ったり。 新雪は重く、圧雪斜面は湿った雪が踏み固められ、堅くなっている場所もありました。 深い湿雪に足をとられ転倒し、パトロールにお世話なっている人も多く見られました。 お世話にならないように気をつけましょう。 ホリデーシーズンに入ったこともあり、今まで閉まっていたリフトやレストランの営業も次々に始まりました。 ワッフルやステーキサンドが人気のクリスタルハット、そこへのアクセスに便利なクリスタルチェアの営業も始まりました。 
(Y.S.)

12/21(MON) 雪
ウィスラーマウンテン: 雪の降り続いたウィスラー、麓まで真っ白になりました。 リフトは昨日に比べると若干待ち時間が少ないものの、やはり混んでいます。 朝の時点で山の上の気温は-2℃。 ラウンドハウス付近は風が強く、気温よりも寒く感じました。 雪はラウンドハウス付近は深さはあるが重めのパウダー。 標高を下げると抵抗はどんどん強くなっていきます。 途中で湿雪が踏み固められた張り付くような雪にもなりますが、さらに標高を落とすと、春雪のような水分の多い滑りやすい雪へとまた変化していきます。 明日からはまた晴れるようですから、放射冷却に期待したいところです。
(Y.S.)

12/23(WED) くもり
ウィスラーマウンテン: 先週末よりエリア開放されたフルートボウルで行う、バックカントリー入門ツアーの案内をしてきました。 うす曇だったので景色も良く見えお客さんはハッピー。 風もなくそんなに寒くない気候で、初めての登るための道具に戸惑う時間も苦にならなかったようです。 滑ったエリアは登らないと滑ることが出来ない場所なので、斜面の荒れも少ない場所。 標高2000m付近では表面の雪が少しパックされていて気になりましたが、少し標高を落とすと、気になる雪はなくなりサラサラに。 ここでいい雪を滑っていたものですから、帰りに通った下山コースのあまりのカチコチさに驚くばかりでした。 
(Y.S.)

12/24(THU) くもり時々晴れ
ウィスラーマウンテン: 麓が冷え込み山の上の方が気温の高い日となりました。 ウィスラーゴンドラ山頂駅を降りると、麓より暖かい気温が迎えてくれます。 お客さんから漏れる声も「なんか暖かい…」 そこから標高を下げるに従い寒くなり、斜面も締まってきます。 また日陰斜面は寒い場所が多いですから、あまり油断して薄着で山の上に上がることはないようにしましょう。 暑ければ脱ぐことも出来ますが、寒い場合にはつらいばかりです。 暖かいとは言っても山頂でもプラスの気温ではありませんでしたから、雪が融けてしまうことはなく、特に山頂付近では滑りやすい雪を楽しむことが出来ます。 
(Y.S.)

12/25(FRI) 晴れ
ウィスラーマウンテン: 朝ゴンドラを降りた瞬間、周りの人からの第一声が「うわー、暖かい。」でした。 なぜなら今日はインバージョンという気温の逆転現象(麓のほうが山の上より寒い)が顕著に現れた日だったからです。 ゲレンデ状況は山の上は雪が少し緩み、麓に下りてくるにつれてカリカリになってきます。 山に出かける前にWhistler&Blackcombのホームページなどで天気と気温を確認していくと、山の一番良い場所を滑ることが出来ます。 ハーモニーとシンフォニー方面の圧雪斜面は、エッジがかかりやすい良い斜面でした。 また、この時期は日の出の時間が遅いのでフレッシュトラックに参加されるとゴンドラに乗りながら、ヴィレッジの夜景を楽しむことが出来ます。 今日は空気が澄んでいたので、きれいな夜景が楽しめました。
(S.M)

ブラッコムマウンテン: 晴天の一日。 インバージョンで山の上はポカポカで、雪もだいぶ緩みとても滑りやすくなっています。 7thヘブンからの絶景も素晴らしいものでした。 クリスマスホリディ期間中ということもありゲレンデは人が多くなっていますので、周りを意識しながら注意して滑りましょう。
(Y.S.2)

12/27(SUN) 晴れ
ウィスラーマウンテン: ここ2~3日晴れの日が続いているウィスラー。 空気が澄んでいる朝一のウィスラーピークからの眺めは最高です。 全体的に昨日より気温が低めだったので、斜面のコンディションは若干アイスバーンのところが出てきました。 女子のアルペン競技が行われるWild cardはカリッカリのアイスバーンです。 さすがオリンピックコースといったところですね。 年末年始のシーズンでお客様も増えてきました。 特にピークからハーモニーの方に行くコースはコース自体狭く、そこに多くの人が集中するので、注意しながら滑る必要があります。 
(S.M)

ブラッコムマウンテン: 7th Heavenは太陽が常にあたり、滑っていて非常に気持ちが良いです。斜面のコンディションも、若干のアイスバーンはあるものの、そこまで苦になるものではありませんでした。 ただ、太陽が当たらない部分は、アイスバーンなところが多かったです。 全体的にブラッコムの方が人が少なかったような気がします。
(S.M)

ウィスラーマウンテン: 本日もインバージョンで山の上が暖かく、雪も緩んで滑りやすいコンディションです。 今日はホリデイ期間中の日曜日ということもありお昼頃には各リフトは大混雑。 こんな日は一足早くフレッシュトラックを利用して空いているゲレンデを快適に滑って、早めに下山してしまうのも良いかもしれませんね。
(Y.S.2)

12/28(MON) くもり
ウィスラーマウンテン:  午後から天気が悪くなるという予報なので、朝一でウィスラーピークに行ってきました。  案の定、午後からは空一面雲が広がり、雪がちらほら。 気温も徐々に下がってきました。 斜面のほうは若干アイスバーンになりつつあります。 急斜面を滑る際は注意が必要です。 ワイルドカードとハイウェイ86が交差する場所はオリンピックに向けてコースの起伏が変化しています。 3つのコースが合流する要所でもあるので、注意が必要です。
(S.M)

12/29(TUE) くもり
ブラッコムマウンテン: 7thヘブンの上のほうは、雲にすっぽり覆われ、景色が全く見れませんでした。 斜面変化・分岐点が非常にわかりにくかったです。 斜面のコンディションは若干のアイスバーンですので注意が必要です。 7thヘブンの下のほうは視界が良く、気持ちよく滑ることが出来ました。 WISHBONEはところどころアイスバーンがありました。
(S.M)

12/30(WED) 小雪
ウィスラーマウンテン: 今日はフレッシュトラック&朝食ガイドとしてウィスラー山に上がってきました。 朝一のエメラルド周辺のグルーミング斜面はいい感じに締まったバーンで、人も少なく大変気持ちが良かったです。 ウィスラー頂上から少し行ったところにあるサドルは日に日にアイスバーン化が進んでいます。 午後になるにつれて、山全体がガスに覆われはじめました。 ウィスラーは大きな山なので下のほうでガスがかかっても標高を上げるとガスから抜け出せるということもあります。 年末ということもあり、人が増えています。滑走には十分注意してください。
(S.M.)
ブラッコムマウンテン: 小雪舞う本日は新雪が1cm。 1cmの新雪程度ではゲレンデに変化はありません。 ホリデイ期間中なので相変わらず集中しやすい、ソーラーコースター、エクセラレーターなどのチェアリフトは混雑しています。 端にあるリッジランナーなどは斜度も適度で、人も少なくて気持ちよく滑走できるのでお勧めです。
 (Y.S.2)

12/31(THU) くもりのち雪
ウィスラーマウンテン&ブラッコム山: 今年の滑り収めとなる大晦日。 強烈な混みではないものの、リフト待ちはある日となりました。 山の雪はさまざまに変化します。 固い斜面もあれば、やわらかい雪の圧雪斜面、クラストもありましたし、なぜか午後にノートラックのパウダーも滑走してしまいました。 ある意味滑り収めに良い日となったのではないでしょうか?  午後から降り出した雪が、明日多くの降雪になるようで山の状態は一変するかもしれません。 さてさて、自然からのお年玉となるのでしょうか?
 (Y.S.)